初戦を終えて(ブラジルW杯)

W杯が開幕し、日本も初戦を終えた。

ここ最近の試合では先制する試合がなかっただけに、先制点を取った時は嬉しさ半分、この後どんな戦い方をするんだろうかと興味深かったが、、、

何やらパス回しも上手くいかず、やたら守備する時間が多くて(個人的にはボールロストが多くてもったいないなと)

なんじゃこりゃ、なんか南アフリカの時みたいだな

と思った。

初戦の緊張があったのか、それともスタメンを変えすぎたのか(いつもなら森重ではなく今野だったり、遠藤ではなく長谷部が先発だったり、柿谷ではなく大迫であったり)、なんか本当に別のチームのような戦い方だった。

香川の守備を見た時は気合いが入ってるなーと感心したが、

よくよく考えてみるとあんなに後ろの位置まで香川が守備する状況っておかしいな、、、長友の守備があまり記憶にないな、、、とか思うと、左の連携が上手くいってなかったのかなと思ったり、

しかしまてよ

岡崎も割と消えてたし大迫、長谷部にいたっては存在感が、、、

山口のアグレッシブなディフェンスがよくあったような。

とまぁ、攻撃をテーマに四年作り上げ、

守備の名手である細貝を外したりと、メンバーも攻撃的な選手を多く選出した中、

蓋を開けてみれば南アフリカの時のように、攻撃は本田頼み、その攻撃も組み立てというよりはカウンター気味なものばかり。

このチームはとにかく守備力が高くないので、一点取ったところで一、二点相手にとられることは想定して二点目、三点目をとりにいかなければならない。
いつもは相手に二点先制されても、
攻撃は組み立てながらやれているし、二点差なら取り返せるメンタリティはあるチーム。しかし、それは自分達の攻撃スタイルで戦える場合であり、今日の試合はそれを全く見ることができなかった。

一番驚きだったのが、ニュースや色んな人のコメントでも出ているが、
今まで試したことのないことをザッケローニが指示し出したことである。

本田のワントップとか、最後、吉田を上げてのパワープレーとか、
チームの練習を見てないから分からんが、
すくなくともこれまでの試合では見たことのないスタイルをやり始めた。

非常に残念な初戦。そして監督の采配に非常に疑問符がつく試合だった。迷走という他ない。

ドイツ大会の時の初戦のオーストラリア戦を思い出させるような逆転負け。

この初戦の結果には非常に残念だが、一つ、光明というか、期待したいことがある。

それは経験である。

ドイツ大会の頃はヒデ、俊輔ら黄金世代の円熟期で史上最強と言われていたが、初戦のオーストラリア戦で敗北し、そのままチームは立ち直れずに崩壊した。
四年間とにかく攻撃スタイルを全体として求めないまま、レギュラー固定で試合をしたために控え組との軋轢もありチームは団結できなかった。


そんな経験を、直に経験している遠藤や、それ以外の選手もその過去を知っている。この経験こそが今大会で日本が成長したかどうかを示す機会だと思う。

試合後内田が言った通り、ここで駄目になるチームならどうせ上に行っても仕方ない。まさにそう思う。

優勝を掲げてきた選手たち、この敗戦から何を学び、どう本来の日本のサッカーを示すのか、これができるかどうか、まずは問われている。

おそらくギリシャには大差で、コロンビアにも勝たないと決勝トーナメントには進めない。

願わくは、何点取られても良いから思いっきり攻撃的に、日本のスタイルでプレーしてほしい。負けても良いとは言いたくないが、毎度毎度W杯、本番になって急に守備的なシステムにしてカウンター狙いのような戦い方をしていては、本当に日本サッカーは発展しない。

少なくとも攻撃陣にはこの四年で世界との差を埋めてきた選手がごろごろいる。
本田、香川、岡崎、内田、そして長友。

北京五輪世代は調子乗り世代。

その世代の選手が多い今のチームには、そういったらしさを出してほしい。
テクニックとパスワークとアジリティを組み合わせた攻撃こそが日本の攻撃。

それを世界に示せるかどうか、示せれば絶対に勝てるチームであるし、示せなければそこまでのチーム。負けても勝っても次に繋がるために何をするべきか、何を持ち帰るのか、これを考えて全力でやってほしい。

個人的にはあとの二試合、必ず2勝する。

ドイツ大会の頃と違ってこのチームは敗戦を力に、チーム一丸になれるチーム。

岡田前監督も言っていたが、この結果は今の日本に必要な結果。この結果をどう捉えるか、この結果が放つメッセージをチームはどう受け取り、どう次につなげるか。

まだ時間は十分にある。世界を驚かせてほしい。